研究テーマ
『感情図』 2014.April −
風景や景観から得た感情を可視化させ、新しい設計方法として確立することを
考えた研究作品です。
学部の卒業制作からはじまり、現在大学院でも進めております。
今後感情図を使って実際に設計を行なうところまで取り組みたいと考えております。
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新しい設計方法を考える。風景・景観から経た感情を図面化させた「感情図」。
感情とは常に変化し続け、人それぞれ違い、曖昧なものである。
それを可視化することで人に伝える手法に出来ないかと考え、
卒業制作では自分なりの表現方法を確立させるため研究してきた。
最終的には新しい設計方法となることを目指している。
■感情図のきっかけ
ある場所とその場所の図面を見たときに何かギャップ(差異)を感じた。
そのギャップは何だろうと考えた時、その場所に行った人はそこから得られる
「ここはあたたかいなぁ、気持ち良いなぁ、うるさいなぁ」など、
色々な感情を持つと思う。しかし図面にはそういった主観的なものは載っておらず、
形態ラインや数値などの客観的なデータのみが
載っていることが通常である。それが感じたギャップなのではないかと考えた。
そこで私はあえて主観的なデータが載っている図面があっても良いのではないかと
思い、「感情図」を作ることに決めた。
■感情図を確立させるために行なったこと
実際に道を歩き印象に残ったところを思い出しながら、写真など形態に
捕われてしまいそうなものは見ずに、1シーンにつき1枚の図面
(感情図を思いのまま描いた。そこから一つずつなぜこう描かれたのかを
分析していき、最後に「感情図のしくみ・凡例」というルールにまとめた。
場所は通学路の橋本駅から多摩美術大学までを選んだ。
このように卒業制作では自分なりの表現方法をどうまとめていくかを研究してきた。